顔脱毛の回数や期間の目安
フレイアクリニックでは、患者様にご満足いただける顔の脱毛回数の目安を5~8回に設定しています。顔は産毛が多いので、レーザーが反応しやすい濃く太い毛に比べ、照射回数がかかる可能性があります。毛質や肌質によって、追加で照射を希望する患者様もいます。
なお、脱毛期間は、5回コースの場合1年~1年半、8回コースの場合1年半~2年程度です。これは、毛が生え変わるサイクル(毛周期)のうち、毛と発毛組織が密着している成長期にレーザーを照射する必要があり、それぞれの期間を1〜2ヶ月以上の間隔をあけなければいけないためです。
顔脱毛の照射対応
顔の部位に応じて照射出力を変更
顔は産毛が多い部位です。産毛はメラニン色素が薄くレーザーが反応しにくいので、発毛組織が破壊されにくい傾向があります。
顔は凸凹が多く、太い毛や産毛など異なる毛質が混在する部位のため、照射には技術が必要です。フレイアクリニックでは、看護師がひたいやほほ、鼻下やあご、あご下などの部位ごとに毛質や肌状態を確認し、レーザーの出力を調整して照射します。また、照射面積が狭い照射口を利用し、細かい部分も丁寧にレーザーを当てていきます。
生え際やもみあげ周辺の対応
髪の生え際やもみあげ周辺は、事前のカウンセリングで照射範囲を確認いたします。髪の毛が生えている箇所を照射して生え際の形を変えることはできません。メラニン色素が濃い髪は、レーザーに反応しやすく、照射すると火傷のおそれがあるためです。
眉毛も同様に、メラニン色素が濃く、レーザーを照射すると火傷につながるおそれがあるため、照射できません。ただし、眉上のひたい部分や眉間の産毛は照射可能です。
また、眉のアートメイクをしていても、顔脱毛を受けていただけます。ただしアートメイク部分は、レーザーを照射できません。照射時はアートメイク部分からは間隔をあけて眉周辺の産毛などを照射します。
鼻の中の毛にも照射できません。また鼻の中には粘膜があり、レーザー照射の刺激により、出血する可能性もあります。
ほくろ・シミの対応
顔にほくろやシミ、肝斑(かんぱん)がある場合、医師がレーザーの照射可否を判断します。ただし、医師が照射可能と判断した場合でも、ほくろやシミ、肝斑とその周辺数ミリへの照射を避けることもあります。
レーザーがほくろやシミ、肝斑のメラニン色素に強く反応し、他の部位に比べ、痛みを感じやすかったり、火傷などの副作用が出やすかったり、肝斑の症状が悪化したりする場合があるためです。
ほくろを照射した場合、ほくろ周辺が一時的に赤くなることがありますが、時間がたつと症状は落ち着いていきます。また、レーザー照射によってまれにほくろが薄くなる、あるいはなくなる可能性があるのでご了承ください。シミは一時的に色素が濃くなることもあります。フレイアクリニックでは、カウンセリングや予約時に患者様にリスクを説明しています。照射を避けたいほくろがある場合などは、事前に看護師にお伝えください。
なお、レーザー脱毛は、ほくろやシミの除去を目的とはしていないので、必ずしもほくろが薄くなったり、消えたりするわけではありません。
ニキビがある肌への対応
顔にニキビがある場合、医師の診察にもとづき対応を判断します。強い炎症のあるニキビやつぶれた直後のニキビは、事前にマーキングをし、患部を避けてレーザーを照射します。なお、レーザーによって肌が刺激を受けるので、ニキビの治りが遅くなったり、一時的に毛嚢炎ができやすい肌状態になったりすることがあります。
そのため、ニキビがある場合は治療を受け、できるだけ炎症が治まってから脱毛するようにしてください。
美容治療や歯科矯正中の対応
レーザー照射を希望する顔の部位において、美容外科手術やシミ取りなどの美容治療を受けた場合、照射を受けるまでに治療から一定の期間が経過し、ダウンタイムを終えている必要があります。フレイアクリニックの医師が患者様を診察し、赤みや腫れが引いた状態で照射可能と判断すれば、照射を受けられます。なお、美容注射であれば、注射当日でも医師の判断にもとづいて照射できることもあるため、ご相談ください。
なお、顔脱毛では、眼球を保護するためにアイシールドを着用していただくので、目の周辺は照射範囲外です。しかし、二重まぶたの手術を受け、痛みや腫れ、内出血の症状がある場合、照射をお断りすることもあります。
また、口周りを照射してもレーザーが口腔内に到達することはないので、歯科矯正中も照射可能です。レーザーを照射し、熱さを感じたり、⽪膚に違和感があったりする場合、違和感の軽減に向け、口内にガーゼを挟むなどの対応をいたします。
顔脱毛前後のメイクも可能
予約当日はメイクをして来院いただいても問題ありません。クリニックにメイク落としや洗顔料をご用意しているので、受付後にご利用いただけます。なお、メイクを落とす場合、予約時間に余裕をもってお越しください。
レーザー照射後は、肌がダメージを受けている状態です。メイクをしていただくことは可能ですが、肌への負担を避けるため、ファンデーションなどの使用は控えめにしましょう。なお、照射後の肌に赤みやひりつきなどの症状が出ている場合、メイクはしないでください。
顔脱毛前の自己処理のポイント
顔脱毛の前日または当日までに剃毛します。剃毛前は、よく泡立てた洗顔料を使って顔を洗い、肌を清潔にします。化粧水などで肌を保湿した後で、顔用の電動シェーバーを使って毛を剃ってください。
シェーバーは立てずに寝かせて、産毛の流れ沿って丁寧に剃ります。産毛が寝て剃りにくい場合は、シェーバーを動かす方向と逆向きに皮膚を引っ張ると毛が立ち、剃りやすくなります。シェービング後は乾燥による肌荒れを防ぐため、化粧水や乳液、フェイスクリーム等で保湿ケアをしてください。
なお、毛抜きや除毛クリーム、カミソリは、肌に負担がかかりやすいので使わないでください。特に毛抜きを使用すると、レーザーが反応するメラニン色素が失われ、熱が発生しないことから、レーザー照射によって発毛細胞の破壊ができなくなります。
乳液やクリームなどで油分や保湿成分を補う
顔は皮膚が薄くデリケートで、乾燥しやすい部位です。照射後の肌は、レーザー照射時に発生する熱の影響で一時的にバリア機能が低下し、乾燥しやすい状態になります。照射後はいつも以上にしっかりと保湿を行うようにしてください。化粧水で肌にうるおいを与え、乳液、クリームなどで油分や保湿成分を補いましょう。
また、脱毛期間中は常に肌の保湿を心がけるようにしてください。肌が乾燥していると、照射時に痛みを感じやすくなることがあります。痛みなど肌トラブルを回避するため、レーザー出力を下げることもあるので、脱毛効果が得にくくなります。
紫外線対策を行う
脱毛期間中は日ごろから日焼け止めクリームを塗る、ツバの広い帽子を被るなどして紫外線を避けましょう。
日焼けで炎症を起こしている肌は、皮膚表面のメラニン色素にレーザーが過剰に反応して火傷につながる可能性があるため、レーザーの照射をお断りしています。炎症を起こしている肌にレーザーを照射すると、症状が悪化するおそれもあります。
また、レーザー照射後の刺激に敏感な肌に紫外線を浴びると、日焼けが色素沈着につながるおそれもあります。照射後の肌も日焼けしないようにスキンケアを行ってください。
照射前後にエステやマッサージを受けない
予約日当日のフェイスマッサージやエステなど、顔の皮膚に刺激を与える行為は、避けていただくように患者様にお伝えしています。赤みなどの肌トラブルの原因になるためです。