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リスクについて

毛嚢炎が起こる原因と対処法

レーザーの照射を受けたあとの皮膚は、毛嚢炎(もうのうえん)が起こりやすい状態です。外部の刺激から皮膚を守ったり、細菌の侵入を防いだりする皮膚のバリア機能が低下するためです。毛嚢炎は毛穴や周辺の炎症のため、放置すると色素沈着につながる可能性があります。

照射後に毛嚢炎の症状が見られた場合は、フレイアクリニックの各院で診察・処置を受けてください。

毛嚢炎の症状と原因

毛嚢炎の症状

毛嚢炎(毛包炎)は、赤みを帯びたぶつぶつや、毛穴に白や黄色の膿を含む盛り上がりなどができる症状です。一つの毛穴(毛包)にできることもあれば、複数の毛穴にできることもあります。
炎症による赤みや軽いかゆみ、痛みをともない、症状を悪化させないためには医師の診察のもと適切な処置を受ける必要があります。

毛嚢炎の原因

毛嚢炎は、雑菌が毛穴に入って炎症を起こすことで発生します。毛嚢炎の原因になる黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌、マラセチア菌などは、普段は皮膚の常在菌として互いにバランスを保ちながら、肌の保湿機能やバリア機能(紫外線や外部の病原体などから体を守るはたらき)を支えています。

しかしレーザーなどの外部刺激や高温多湿の環境、汗、皮脂の増加など、様々な要因でこのバランスが崩れると、バリア機能が低下し、一部の菌が毛穴で繁殖して炎症を起こすことがあるのです。

レーザー照射で毛嚢炎が生じる理由

レーザー照射後の肌は、熱によるダメージを受け、バリア機能も低下しています。この状態で一部の菌が繁殖すると、毛嚢炎が起こりやすくなります。

毛嚢炎の原因となる菌は皮脂や高温多湿の環境を好みます。そのため皮脂の多い顔や胸、背中、髪や洋服との摩擦が多く蒸れやすい首の後ろ(うなじ)、蒸れやすく下着との摩擦で傷つきやすい太もも、おしり、デリケートゾーンなどの部位では症状が発症しやすくなります。

毛嚢炎ができたときの対処法

フレイアクリニックでは、毛嚢炎による炎症が見られる場合は、レーザーの刺激による患部の症状悪化を防ぐため、患部を避けて照射を行っています。照射対象の部位に毛嚢炎のような症状がある場合は、先に皮膚科などを受診し、症状が落ち着いた状態でレーザー照射を受けていただくようお願いします。

レーザー照射後に症状がみられた際は、通院中のクリニックにご連絡ください。医師が診察を行い、照射が原因と判断した場合は、薬を処方いたします。

毛嚢炎は症状が軽い場合、皮膚を清潔にして保湿ケアをすれば1週間程度で治ることがほとんどです。しかし毛嚢炎が悪化すると、膿がしこりのようになり痛みや発熱が生じたり、炎症が周囲の毛穴に広がったりすることがあります。炎症がひどいと色素沈着になることもあるため、自己判断による対処をせずに早めにフレイアクリニックや皮膚科などに連絡して処置を受けるようにしてください。

毛嚢炎を予防するためのスキンケア

毛嚢炎を予防するには、皮膚を清潔に保つこと、バリア機能が低下しないように保湿すること、肌や体が弱っているときは刺激を避けることが重要です。

皮膚を清潔にする

汗をかいたときにはシャワーを浴びる、着替える、皮脂が多いときは適度に拭きとるなどして、雑菌の繁殖を抑えましょう。デリケートゾーンは特に蒸れやすいため、締め付けにくく通気性のよい下着をつけることも有効です。

入浴や洗顔のあとは保湿ケアをする

入浴や洗顔のあとは、化粧水や乳液、クリームなどで肌を保湿しましょう。ボディソープや洗顔料などで洗ったりお湯に浸かったりすると、皮膚の角質や皮脂が減りバリア機能が低下します。保湿ケアをすることで、体から水分が蒸発するのを防ぐとともに、雑菌などの刺激から肌を守ることができます。

肌や体が弱っているときは刺激を避ける

体調不良のときや生理前など体の免疫機能が低下しているときは、肌が外部からの刺激にも弱くなっています。弱っている肌にレーザーの照射を行うと、毛嚢炎につながるおそれがあるため、できるだけ肌が安定してから受けるようにしましょう。また紫外線や摩擦など、肌を傷つける外部刺激にも注意してください。睡眠や栄養をとり、肌と体を回復させることが重要です。

自己処理方法に注意する

普段から自己処理をするときには、肌を傷つけにくい電動シェーバーを使いましょう。肌への負担が大きいカミソリや毛抜き、ワックス、除毛クリームは使わないようにします。肌を清潔にして、毛の流れに沿って剃るのが基本です。シェービングのあとも乾燥しやすいので、保湿ケアで肌を整えましょう。

この記事の監修者

磯野 宏貴

フレイアクリニック総院長
磯野 宏貴

東京慈恵会医科大学 医学部卒業後大手病院を経て、2020年フレイアクリニック横浜院院長に就任。 2021年6月より、フレイアクリニック総院長を務めている。