メディオスターの仕組み
メディオスターは、肌の浅い箇所にある発毛組織のバルジ領域にダメージを与えることで新たな発毛を抑制する蓄熱式脱毛機です。
低出力のレーザーを1秒間に何度も照射することで、照射時に発生した熱を皮膚内に蓄積し、毛を作り出す細胞のもととなる幹細胞が存在するバルジ領域を破壊することで脱毛を行います。
また、メディオスターは照射面が大きいハンドピースを皮膚の表面に滑らせて照射していくため照射漏れが少なく、効率的に脱毛することが可能です。
NextPROとモノリスの違い
メディオスターには、「NextPRO」と「モノリス」の2機種があります。
「NextPRO」と「モノリス」は、照射速度が大きく異なります。
メディオスターモノリスは2つのハンドピース(脱毛機の照射する部分の持ち手)が常時接続可能なので、スピーディにハンドピースを切り替えられます。照射時にハンドピースを切り替える時間が不要になったため、施術時間が短縮できます。
「NextPRO」と「モノリス」の比較
NextPRO | モノリス | |
---|---|---|
脱毛方式 | 蓄熱式(SHR式)/熱破壊式(HR式) | 蓄熱式(SHR式)/熱破壊式(HR式) |
レーザーの種類 | ダイオードレーザー | ダイオードレーザー |
波長 | 808nm、940nm(2波長同時照射) | 808nm、940nm(2波長同時照射) |
最大照射速度 | 最大12Hz | 最大20Hz |
パルス幅 | 6–400msec | 3–400msec |
ハンドピースは「NextPRO」が3種類、「モノリス」が4種類あります。
フレイアクリニックでは、「NextPRO」はSTとXLLの2種類、「モノリス」はSとXLの2種類を採用しています。
全身にはXLLやXLの照射面積の大きいハンドピース、顔にはSTやSの照射面積の小さいハンドピースを使用します。
メディオスターの特徴
肌へのダメージが少ない
蓄熱式脱毛機であるメディオスターは、低出力のレーザーを肌に繰り返し照射して、じわじわと熱を与えて、皮膚表面近くにある発毛組織「バルジ領域」を破壊していきます。急激に温度上昇しないため熱破壊式より肌への負担がかかりにくいと言えます。
また、メディオスターのハンドピースには冷却装置が搭載されており、レーザー照射と同時に肌を冷やすことができるので、火傷や炎症のリスクを抑えることができます。
色素が薄く毛が細い産毛に対応可能
熱破壊式脱毛機による照射は、メラニン色素に反応するレーザーを高出力で照射します。
産毛のようなメラニン色素が薄い毛は、通常より高出力の照射が必要なため、肌の色によっては皮膚表面のメラニン色素にもレーザーが反応して、火傷する可能性があります。
対して皮膚に熱をためる仕組みのメディオスターは、低出力のレーザーを繰り返し照射するため、産毛の照射時も火傷が発生するリスクが低いといわれています。
うなじや背中などの毛が薄い部位や産毛に対しても脱毛効果を期待することができます。
日焼けした肌やほくろにも施術可能
熱破壊式脱毛機の場合、メラニン色素に反応するレーザーを高出力で照射するため、色黒の肌や日焼けした肌の色にレーザーが強く反応してしまうことがあります。火傷や炎症の肌トラブルのリスクがあるため、施術ができない場合があります。
メディオスターは低い出力のレーザーを繰り返し照射することでゆっくり熱を加えていくため、色黒の肌や日焼けした肌にも脱毛が可能です。また同じ理由で、火傷のリスクがありレーザー照射ができなかったほくろやシミにも施術が可能です。
メディオスターで脱毛する場合の注意点
すぐに毛が抜けず、効果を実感するまで時間がかかる
蓄熱式脱毛機であるメディオスターによる脱毛は、毛を生やす元であるバルジ領域を破壊することで、生え変わりの周期で毛が抜けて次の毛が生えにくくなる仕組みです。毛の生え変わりが起きる 1ヶ月程度で毛が抜けるはじめるので、脱毛効果を実感するまでに時間がかかります。
レーザー照射後の肌トラブル
メディオスターのレーザー照射による肌へのダメージは少ないですが、それでも肌トラブルのリスクはあります。
レーザー照射時に発生する熱により、施術後に赤みやひりつきが起こる場合があります。時間経過で症状は治まることがほとんどですが、万が一症状が改善されない場合は施術を受けたクリニックに相談してください。
また、レーザー照射後の肌は内部にこもった熱で乾燥し、バリア機能が低下した状態です。施術後に過度な日焼けをすると色素沈着が起きる場合があります。保湿剤や日焼け止めを使用して、紫外線対策をするようにしてください。