仕組み

ポップアップ現象とは

レーザー照射を受けた部位の毛が毛穴から飛び出して見えたり、根元からポロポロと抜け落ちたりすることをポップアップ現象と呼びます。

レーザーの照射方法や部位、毛質によって、ポップアップ現象が生じない場合もありますが、施術効果の有無とは必ずしも関係ありません。

ポップアップ現象が発生する理由

レーザー脱毛時にみられるポップアップ現象のイメージ

レーザー脱毛機には、熱破壊式と蓄熱式の2種類の照射方式があります。

このうちポップアップ現象が起こるのは熱破壊式レーザー脱毛機で照射した場合です。

髪や体毛は、毛乳頭の指示を受けた毛母細胞が分裂と増殖を繰り返すことで成長します。熱破壊式レーザー脱毛機は、この毛乳頭と毛母細胞を破壊して再発毛を防ぐことを目的としてます。

レーザー照射時に発生した熱で毛乳頭と毛母細胞が破壊され、毛穴の中で毛がちぎれて抜け落ちていき、ポップアップ現象が生じます。

一方で、蓄熱式レーザー脱毛機は、毛乳頭に指令を出すバルジ領域の破壊を目的としています。

熱破壊式とは異なり、瞬間的な熱で毛乳頭や毛母細胞といった毛を作る組織を破壊するわけではないため、レーザー照射後にポップアップ現象は起きません。

なお、フレイアクリニックでは蓄熱式・熱破壊式を使い分け可能な脱毛機を使用しています。蓄熱式で照射する場合、ポップアップ現象は基本的に生じません。
安心プランの場合、部位によって熱破壊式を選択できます。

ポップアップ現象と効果の関係

ポップアップ現象が起きた毛穴でも、発毛組織が破壊できていなければ、再発毛する可能性はあります。
一方、ポップアップ現象が起きなかったからといって発毛組織が破壊できなかったとは限りません。

メラニン色素を多く含む脇やVIOなどの太くて濃い毛はレーザーに反応しやすく、照射された勢いで毛穴から飛び出しやすくなるのに対し、メラニン色素が薄い産毛はレーザーに瞬時に反応しにくく、発毛組織が破壊されると自然と毛が抜け落ちる傾向にあるためです。

熱破壊式レーザー脱毛機の場合、照射から1~2週間経過すると、レーザーを照射した毛が自然と抜け落ちていきます。

また、基本的にポップアップ現象が起きない蓄熱式によるレーザー照射では、照射後2~4週間で自然と毛が抜け落ちます。

ポップアップ現象が起きなかったとしても発毛組織が破壊できなかったとは判断できないので、照射後しばらく様子を見てみましょう。

レーザー照射後のスキンケアのポイント

レーザー照射後の肌は、クリームやローションで丁寧に保湿することが大切です。

乾燥した状態の肌を放っておくと、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が正常に行われず、角質層が厚くなります。

これにより、ポップアップ現象が起きている毛が抜け落ちず、毛が皮膚の下に埋もれる埋没毛の原因になってしまうこともあるためです。

ポップアップ現象が起きているからといって、毛を毛抜きやピンセットなどで抜かないようにしてください。

レーザー照射後の肌はバリア機能が低下し、ダメージを受けやすい状態になっているため、毛を抜いて毛穴が傷つくと、雑菌が侵入して炎症を引き起こす可能性があります。

また、ポップアップ現象が起きていない毛を引き抜くと、毛の生え変わるサイクル(毛周期)がずれてクリニックが提案するペースで通院できず、コース完了までの期間が長引くことあります。

ポップアップ現象の有無にかかわらず、施術後は毛が自然と抜け落ちるまで待ちましょう

コラムに関する注意事項 本コラムは一般的な脱毛に関する情報を掲載しており、当院の提供するサービス内容や方針とは一部異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。 掲載内容は執筆時点の情報です。また、予告なく変更されることがあります。 掲載画像はイメージです。

この記事の監修者

フレイアクリニック総院長 磯野宏貴医師

フレイアクリニック総院長
磯野 宏貴

東京慈恵会医科大学 医学部卒業後大手病院を経て、2020年フレイアクリニック横浜院院長に就任。 2021年6月より、フレイアクリニック総院長を務めている。