カミソリで毛の自己処理した後、肌にかゆみや痛みが生じたり、血が出たりする状態をカミソリ負けといいます。
フレイアクリニックでは、カミソリ負けによって赤みやひりつきが強く出ている場合、患部を避けてレーザーを照射します。
レーザー照射は健やかな肌で受けていただくことが理想的なので、患者様には肌の負担が少ない電気シェーバーによるお手入れ、自己処理前後の入念なスキンケアをお願いしています。
カミソリ負けはバリア機能の低下が原因
カミソリ負けは、剃毛時に肌の角質まで削ってしまい、肌が傷つくことが原因で生じます。
またお手入れ後のスキンケアを十分に行わないと、肌が乾燥してカミソリ負けの症状が出ることもあります。
敏感肌の方に限らず、カミソリで剃毛している方ならどなたでも起こる可能性があります。
角質層が削られると、肌を保護するバリア機能が低下し、外部からの刺激でヒリヒリとした痛みを感じたり、出血したりするなどの症状が出るのです。
さらに症状が悪化すると、埋没毛(まいぼつもう)や毛嚢炎(もうのうえん)、色素沈着を引き起こすこともあります。
カミソリ負けによって生じる可能性がある肌トラブル
埋没毛 |
埋没毛は、毛穴が皮膚で塞がれてしまい、毛が皮膚の外に出ることができず毛穴のなかで成長してしまうことをいいます。 |
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毛嚢炎 |
毛嚢炎(または毛包炎)は、毛穴やその周辺が炎症を起こしている状態です。 |
色素沈着 |
カミソリで角質層がそぎ落とされると、皮膚内部では外部の刺激から肌を保護するためにメラニン色素が生成されます。 |
カミソリ負けした肌へのフレイアクリニックの対応
フレイアクリニックでは、カミソリ負けした肌でも医師の診断のもとレーザー照射が可能です。
毛嚢炎を引き起こしている場合、かゆみが強かったり赤くただれていたりするような症状が強く出ている場合は、患部を避けてレーザーを照射するなど、患者様の肌状態に合わせて対応します。
なお、肌が敏感な状態だとレーザー照射時に痛みを感じやすくなるので、肌はなるべく落ち着いた状態で照射することが望ましいでしょう。
自己処理によるカミソリ負けなど肌状態が不安な方は、事前に医師や看護師にご相談ください。
カミソリ負けしたあとのセルフケア
カミソリで剃毛した肌は、目には見えないダメージを受けている状態です。
バリア機能の低下で乾燥した肌の赤みやかゆみ、出血などを予防するため、化粧水や保湿クリームを使ってしっかり保湿をおこないましょう。
また、少し赤みが出ている場合は冷たいタオルなどで肌を冷やす、市販の切り傷、擦り傷用の塗り薬を使うなどして肌を保護しましょう。
それでも痛みやかゆみなどの症状が続いたり、ひどくなったりするようであれば皮膚科に相談するようにしてください。
肌を傷つけにくい毛の自己処理のポイント
電気シェーバーを使用
毛の自己処理時にカミソリ負けをできるだけ避けるために、肌への負担が少ない道具を使うことが大切です。
それには刃が直接肌に当たりにくい電気シェーバーを使いましょう。
シェーバーや剃毛部位を清潔にする
汗や皮脂で汚れたままシェーバーを使用すると、肌荒れや炎症を起こすことがあります。
シェーバーは使用前に汚れをふき取り、入浴やシャワー後の清潔な状態で剃毛しましょう。
なお、お手入れする部位は、蒸しタオルなどで肌を温めておくと毛が柔らかくなり剃りやすくなります。
肌に軽くあてるようにして剃る
電気シェーバーは皮膚に軽くあて、少しずつ毛を処理していきましょう。
カミソリより肌への負担は少ない電気シェーバーですが、肌へ強く押しつけて深剃りすると肌トラブルの原因になることがあります。
また、ワキやデリケートゾーンなど皮膚の柔らかい部位は、皮膚を軽く引っ張りながら電気シェーバーを当てると剃りやすくなります。
電気シェーバーの種類によって、毛の流れに沿って剃るものと毛の流れに逆らって剃るものがありますので、使用方法を守ってお手入れしてください。
剃毛後はしっかり保湿
剃毛後は化粧水や保湿クリームなどでしっかり保湿をおこなうようにしましょう。
また、毛のお手入れ後だけでなく、普段からしっかり保湿をおこなえば、レーザー照射による痛みを感じにくくなります。